六甲山 で群れになって飛んでいた 赤トンボ (アキアカネ)が
1990年代後半ごろから激減し、ほとんど見られなくなった。
地球温暖化、近隣地域のほ場整備、農薬などの影響が指摘されているが、
明確な原因は分かっていない。
全国各地で減少を訴える声が上がっており、9月4、5日に
埼玉県で開かれる全国 トンボ 市民 サミット で復活に向けた取り組みが議論される。
神戸の アキアカネ は5〜6月ごろ、神戸市西区や北区などの田んぼで羽化。
六甲山などで夏を過ごし、秋になって涼しくなると平地に下りてくると
みられている。

日本蜻蛉(とんぼ)学会会員で神戸市立須磨翔風高校の
青木典司(たかし)教諭(57)は
「90年代半ばごろまで、夏の六甲山頂や摩耶山頂に群がっていたが、
今ではほとんど見られない。壊滅状態だ」と指摘する。
アキアカネ の生態は水田耕作と深く関連しており、青木教諭は
温暖化、ほ場整備、稲の品種の変化、農薬などを激減の理由に挙げる。
ほ場整備で田の水はけがよくなり、秋に土が乾燥。
トンボが産卵できなくなったという。稲の品種が変わり、田に水を張る時期が
遅くなったため、ふ化のタイミングと合わなくなっている可能性もある。
さらに育苗箱に使う殺虫剤が幼虫の減少を招くと指摘する専門家もいる。
県内の アキアカネ の減少は南部で著しいといい、明石市の明石公園で
観察を続ける兵庫トンボ研究会の二宗(にしゅう)誠治会長は
「十数年前までは邪魔になるぐらいいたが、一昨年に明石公園で確認できたのは
ゼロ。昨年は3、4匹だった」と話す。
埼玉県のNPO法人むさしの里山研究会が2009年までの3年間で
アキアカネ を全国調査。
近畿、東海、北陸で激減が目立つといい、トンボサミット で結果を公表する。
新井裕理事長(61)は「過去のデータがなく、どの程度減っているのか
判然としない。だが、神戸や静岡などでの激減は明らか。
田んぼの状況を見つめ直し、復活に向けた市民レベルの取り組みを
トンボサミット で提案したい」と話している。
田舎にはまだ 赤とんぼ が居るのだろうか。自然の中でゆっくりと
生活するのって便利になった現代では逆にかなりの贅沢となった。
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(記事:costak)

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