観測史上最大の質量を持つ巨大な 恒星 が発見されたという研究が
7月21日に発表された。
質量が 太陽 の265倍というこのとてつもない巨大恒星 は、それでも
誕生時からは“減量”していると考えられ、かつては質量が 太陽 の320倍で
あった可能性が高いという。
長年の定説では、 恒星 は一定の質量を超えると不安定になり存在できなくなると
考えられていたが、この 巨大恒星 の発見で 恒星 物理学の法則が
書き換えられるかもしれない。
イギリスにあるシェフィールド大学の天文学者で研究の共著者
リチャード・パーカー氏は次のように話す。
「本当に驚きだ。これまでの天文学界の常識では、恒星 の質量の上限は
太陽 の150倍前後までとされていた。だが今回の発見により、星団や銀河での
恒星 の誕生と死についての定説が一新されるかもしれない」。

NASAが広域赤外線探査衛星が撮影した、巨大質量星「V385Carinae」から
吹き飛ばされる星の物質をとらえた画像を公開した。
パーカー氏の研究チームは、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の
超大型望遠鏡VLTが撮影した画像の中からこの 巨大恒星 を発見した。
天の川銀河の伴銀河の1つである大マゼラン雲で、高温の若い大質量星の
密集する星団の内部にその姿が確認された。
この記録破りの 恒星 R136a1 は、質量があまりにも巨大なため、他の
恒星では確認されたことがないような高速で水素を燃焼している。
この燃焼速度の速さから、誕生後100万年程度にもかかわらず既に“中年”の
恒星 と考えられる。
これに対して 太陽 は、誕生してから約50億年が経過しているが、残りの
寿命 もまだ約50億年ある。
「ガスが集まってこれだけの 巨大恒星 を形成する場所は宇宙でも
非常に限られているので、この 巨大恒星 の大きさは 恒星 の成長の限界
といえるだろう」とパーカー氏は推測する。
今回の発見はまた、“対不安定型超新星爆発”と呼ばれる大爆発現象の
新たな証拠となるかもしれないと同氏は付け加える。
一般に、最大級の大質量星が大爆発を起こして生命を終える際には、
恒星 の外側の層がまき散らされ、高密度の核が中性子星やブラックホールとして
残ると考えられている。
「しかし、今回発見された 巨大恒星 は、そのあまりの大きさから大爆発で
自分自身を完全に吹き飛ばしてしまい、残骸を一切残さないかもしれない
(それが対不安定型超新星爆発の証拠となる)。
この星を発見できたのは幸運だ」とパーカー氏は語る。
この研究は、「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」誌
2010年7月号に掲載されている。
巨大恒星 にも驚いたが 太陽 の寿命がまだ50億年あることに
安心した。
生きているうちに宇宙旅行なるものに行ける日が来るのだろうか。
(記事:costak)

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