南極観測船「しらせ」(基準排水量1万1600トン)が
14日正午、東京・晴海埠頭(ふとう)から 最後の南極航海に出発した。
来年4月、約4万キロの旅を終えて帰国すると退役となった。

現在の南極観測船「しらせ」は3代目の観測船として、83年以来、
24回の南極航海で約119万キロ、地球30周分を走った。
これまでの観測船と同様、退役後は保存が望まれていたが、
巨額の維持費を工面できるところがみつからず、保存は絶望的だ。
しらせは自衛艦のため、海外への売却が難しく、今後も
運航させるには整備や点検などに約90億円かかりそうだ。
費用を工面できるところが現れない限り、廃船しか道は残されていない。
「せめて名前だけでも残して」との声が寄せられ、再来年就航の
新船に「しらせ」という名前が継承されることが、13日の
南極地域観測統合推進本部の総会で決まった。
新船の名前は8〜9月に公募。現存する船名は対象外とされていたが、
しらせ の応募が多数あった。
日本人と南極にとって最も意味が深いしらせに
船名選考委員会は、新船就航前に今の船籍はなくなるので
同じ名前でも混乱は生じないと判断。改めて選考対象に加えたうえで、
南極にちなんだ名で、世界によく知られている と判断した。

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